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JAPAN HEMP FIELD TRIP

JAPAN HEMP FIELD TRIP

 

2023年7月1日 土曜日

栃木県鹿沼市にて、麻の知識を深め肌で感じることのできる体験イベントにGOHEMPも参加させていただきました。日本では古来より麻が人々の生活の中にあり、その歴史は縄文時代にまで遡ります。鹿沼という地で400年にわたり麻の栽培を続ける麻農家さんのもと、その伝統と麻という植物の多面性を少しでも多くの人に知っていただければ幸いです。

 

今回はジャパン・ヘンプ・クリエーション、GOHEMP、ヘンプ・フーズ・ジャパン、エリクシノールの4社によるオリジナルプログラムになります。

 

~麻農家の大森さんによる講義~

麻の栽培は種まきの時点で畑の出来具合が全て決まってしまいます。一部発芽が遅れてしまうと、他の葉の影になってしまいうまく育たないそうです。そのため種の発芽を同時にするために土の柔らかさに応じてかける土の量を調整する必要があります。なので収穫前の時期になると形作ったかのように一面が均一でとても美しい麻畑を見ることができます。また、麻はその成長の過程で多くの二酸化炭素を酸素に変える働きがあり、土壌改善なども期待できるため、環境にとても優しい素材として愛されてきました。麻の栽培から加工まで貴重な話をたくさん聞くことができました。

 

~麻炭お香作り~

 

 

~お昼休憩~

麻は食にも通じています。ヘンプシード(麻の実)には良質なタンパク質やミネラルなどが豊富に含まれ、近年欧米では「スーパーフード」として注目が集まっています。葉や茎だけでなく実にも使い道があり、麻は使えない部分がほとんど無いと言われる植物です。

*麻炭カレー(白い粒状のものがヘンプシード)

 

*麻炭アイスクリーム

 

 

~カフェ・ギャラリー納屋~

麻繊維を使って作られた小物が販売されています。

 

 

~麻紙(まし)作り~

発見されている世界最古の紙は麻を材料に作られており、2000年以上ある紙の歴史の初めにも麻は存在しています。現在、手漉き麻紙を作っているのは全国でも野州麻紙工房しかなく、その貴重な麻紙作りを実際に体験することができます。

 

~ヘンプクリートハウス~

GOHEMP直営店「JUZU」の店内にも使われているヘンプクリート。麻幹と石灰を混ぜ合わせたもので、断熱性に加え耐火性も兼ね備えており木材と比べ大きな利点があります。このように建材としても麻は活躍しています。

 

GOHEMPも出店させていただきました。

イベント参加者の皆様に柔らかな肌触りや速乾性などヘンプ繊維の魅力を知ってもらうことができました。

 

 

このように麻は「衣・食・住」と私たちの生活に密接に関係している植物というのがよくわかったと思います。ですが、世間的にはまだあまり知られていないのが現状です。GOHEMPも環境に配慮した服作りを続けながら麻という植物の素晴らしさを広めていきたいと思います。

ぜひ、暮らしの中に麻(ヘンプ)を取り入れてみてはいかがでしょうか。